Last Update : 11/24/2001


オフライン品質工学の展望

馬場 幾郎

−体力強化と技術力−


 キーワード
   クレームをゼロにする。
   製造原価を一層引き下げる。
   製品開発力を高める。 

 企業の体力を強化する重点は営業と技術にある。技術に要求されていることの第1はクレームをゼロにすることである。これからはますます顧客の選別が厳しくなってくるであろう。このような時、クレームを発生させることは営業活動を著しく阻害する。如何なる理由があっても、またどんなにクレーム処理に努力しても営業の足を引っ張ることになるので、クレームをゼロにすることが必要である。またPL問題を考えても重大なクレームを出すと企業の命取りにもなりかねない。

 第2は製造原価を一層引き下げることである。コストが下げられれば企業体力がつく。コストダウンは企業の永久命題である。現在の環境は、従来からコストダウンの努力をしてきたと言ってはいられない。また原価が高いから売価を高くするという図式は、これからは成立しない。品物の価値に見合った、顧客が納得する価格でなければならず、それはメーカーの考える水準より相当低い所(割安感)にあると覚悟しなければならない。品質を下げないでコストダウンを如何に行うかは技術上の重要問題である。

 第3に製品開発力を高めることである。賢い顧客は本当に必要なものしか購入しない。従来から個性化ということが言われてきたが、どんなに目新しい品物でも、メーカーの興味本位で作られたような品物は売れない。真に顧客の求めているものを見通し、適時供給できるようにしなければならない。そのためにはどんな要求にも即応できる高い製品開発力(製品開発の質と早さ)を持っていることが必要となる。